

「車の洗車って、水洗いだけでいいの?」「カーシャンプーは使ったほうがいい?」
あたりまえのようで、実は多くのドライバーが悩むこの問題。愛車をきれいに保つための基本ですが、間違った方法では逆に車を傷つけてしまう可能性もあります。
この記事では、水洗い洗車とカーシャンプーを使った洗車の違い、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較し、車の状態に合わせた最適な洗車方法を分かりやすく解説します。
結論:基本は「カーシャンプー使用」がおすすめ!
時間がない時や軽い砂埃を落とす程度なら水洗いでも問題ありませんが、愛車の塗装を長く美しく保つためには、カーシャンプーを使った洗車が断然おすすめです。その理由を詳しく見ていきましょう。
水洗い洗車のメリット・デメリット
まずは、最も手軽な水洗い洗車について解説します。
メリット
- 手軽で経済的: 水道と拭き上げ用のクロスがあれば、時間や場所を選ばずすぐに始められます。
- すすぎ残しの心配がない: 洗剤を使わないため、すすぎが短時間で済み、成分が隙間に残る心配がありません。
- 洗剤によるシミのリスクがない: 炎天下での作業で洗剤が乾いてしまい、シミになる「洗剤焼け」のリスクがありません。
デメリット
- 頑固な汚れは落ちにくい: 交通量の多い道路で付着する油汚れ、虫の死骸、鳥のフン、花粉、黄砂といったタンパク質や油分を含む汚れは、水だけではなかなか落とせません。
- 洗車傷のリスクが高い: ボディ表面の砂やホコリが十分に落ちていない状態でタオルで擦ると、それらがヤスリの役割を果たしてしまい、塗装面に細かい傷(スクラッチ傷)がつく原因になります。
- 水滴がイオンデポジットになりやすい: 洗車後の拭き残しはもちろん、ボディに残った目に見えない汚れが水分を留めやすいため、水滴が乾くと「イオンデポジット」と呼ばれる水垢が付着しやすくなります。
【用語解説】イオンデポジットとウォータースポットの違い
- イオンデポジット: 水道水や雨水に含まれるミネラル分(カルシウム、マグネシウムなど)が、水分蒸発後にボディ表面に白く固着したものです。初期段階なら専用クリーナーで除去可能です。
- ウォータースポット: イオンデポジットを放置した結果、水滴がレンズの役割をして太陽光を集め、熱で塗装面自体を陥没させてしまった状態です。ここまで進行すると、研磨(コンパウンド)作業が必要になり、簡単には除去できません。イオンデポジットの段階で早めに対処することが重要です。
カーシャンプー洗車のメリット・デメリット
次に、カーシャンプーを使った洗車について見ていきましょう。
メリット
- 優れた洗浄力: 豊かな泡が汚れを浮かび上がらせるため、水洗いでは落ちない油汚れやピッチ、虫の死骸などを簡単に分解・洗浄できます。
- 洗車傷のリスクを大幅に低減: シャンプーの泡が潤滑剤(クッション)の役割を果たし、スポンジとボディの摩擦を軽減。砂やホコリを引きずってできる洗車傷を防ぎます。
- 均一な洗い上がり: 泡がボディ全体を均一に覆うことで、洗いムラやすすぎ残しを発見しやすくなります。
デメリット
- すすぎに時間がかかる: シャンプーの成分が残らないよう、ドアの隙間やミラーの付け根など、細かい部分まで十分にすすぐ必要があります。
- シミや洗剤焼けのリスク: 炎天下で洗車すると、すすぐ前にシャンプーの泡が乾いてしまい、塗装面にシミができてしまう可能性があります。曇りの日や日陰での作業が鉄則です。
水洗い洗車 | カーシャンプー洗車 | |
洗浄力 | △ (砂埃程度) | ◎ (油汚れ、虫汚れもOK) |
傷防止効果 | × (リスク高い) | ◎ (泡がクッションになる) |
手軽さ | ◎ | 〇 |
作業時間 | 短い | 長め |
コスト | 低い | 高い |
おすすめの場面 | 軽い砂埃を落とす時、時間がない時 | 定期的な洗車、雨上がり、高速走行後 |
出所:自社調査2025EMoリテールサポート
プロが教える!失敗しない洗車道具4選
洗車の仕上がりは道具で大きく変わります。最低限これだけは揃えておきたい、基本の道具をご紹介します。
- ホース (散水ノズル付き) 車全体のホコリや砂を洗い流したり、シャンプーをすすいだりするために必須です。水圧や水の出方を「ジェット」や「シャワー」に切り替えられるノズルがあると、作業効率が格段にアップします。
- カーシャンプー 基本は、塗装やコーティングに影響を与えない**「中性」タイプ**を選びましょう。ワックス成分や研磨剤(コンパウンド)を含まない、泡立ちと泡切れの良いものがおすすめです。
- 洗車スポンジ ボディ用と足回り(タイヤ・ホイール)用で最低2つは用意しましょう。ボディ用は、塗装に傷をつけない柔らかくキメの細かいウレタン素材や、ムートングローブが最適です。手のひらにフィットする持ちやすいサイズを選びましょう。
- 拭き上げ用クロス 洗車傷とイオンデポジットを防ぐ最後の砦です。吸水性に優れた大判のマイクロファイバークロスを使いましょう。ゴシゴシ擦るのではなく、クロスを広げてボディに乗せ、水分を吸わせるように優しく拭き上げるのがコツです。
【実践編】明日からできる正しい手洗い洗車の手順

洗車に必要な道具5選
- ホース:車についたチリやホコリ、砂などの汚れを落としたり、カーシャンプーを使う場合には洗い流すために使用。長さに余裕があり、水の出し方を変えられるようなノズルがついていると楽に洗車
- ができます。
- カーシャンプー(使用する場合):水洗いよりも車の汚れを落としやすくするだけでなく、摩擦を減らすため、洗車傷をつきにくくすることが可能。ワックス成分や研磨剤が入っていないボディにやさしいシャンプーを使いましょう。
- 洗車スポンジ:ボディについた汚れを落とす役割。固いスポンジはボディに傷をつける可能性があるので、柔らかい素材のスポンジを選びましょう。自分の手のひらの大きさに合った持ちやすいスポンジにすることも大切です。
- 拭き上げ用クロス:シャンプーを流した後、拭き上げに使用。車に水滴がついた状態では、水垢として残ってしまう可能性があるので注意が必要です。また水洗い洗車では、洗車傷を防ぐため、柔らかいマイクロファイバークロスを使うのがお勧めです。
正しい手洗い洗車の手順
- 足回りから洗浄: まずはタイヤとホイールに水をかけ、専用のブラシやスポンジで汚れを落とします。最初に洗うことで、あとでボディに汚れが飛び散るのを防ぎます。
- ボディ全体を水で流す: 上から下へ、たっぷりの水で砂やホコリを丁寧に洗い流します。これが洗車傷を防ぐ最も重要な工程です。
- シャンプーで洗う: バケツでカーシャンプーをよく泡立てます。たっぷりの泡をスポンジに取り、必ず「上から下」(屋根→窓→ボンネット→側面→下回り)の順番で、力を入れずに優しく滑らせるように洗います。
- シャンプーをすすぐ: 泡が乾く前に、再び上から下へ、たっぷりの水で完全に洗い流します。ドアミラーの隙間やグリルの隙間は念入りに。
- 拭き上げ: 吸水性の高いマイクロファイバークロスで、優しく水分を拭き取ります。ここでも**「上から下」が基本**です。拭き残しがないか、様々な角度から確認しましょう。
まとめ:愛車の状態に合わせた洗車で輝きを維持しよう!
水洗い洗車とカーシャンプー洗車には、それぞれ適した場面があります。
- 水洗い: 前日に降った雨の跡や、軽い砂埃をサッと落としたい時に。
- カーシャンプー洗車: 定期的なメンテナンスとして、また、雨上がりや高速道路を走行した後など、汚れが本格的に付着した時に。
それぞれの特徴を理解し、汚れの度合いに応じて使い分けることが、愛車を長く美しく保つ秘訣です。正しい道具と手順で、ぜひ次の洗車に活かしてみてください。
自分で洗うのは大変・・・という方へ
ENEOSモビリニアでは、お客様の愛車をプロの技術で洗い上げる手洗い洗車サービスをご提供しております。コイン洗車機もございますので、お時間がない方もお気軽にご利用ください。お近くのサービスステーションでお待ちしております。
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