
長距離ドライブでは、高速道路でどこのガソリンスタンドを選ぶかにより安全性・時間効率・燃料費が左右されます。ガス欠の危険、サービスエリア(SA)渋滞、一般道より高い価格などの課題を最小化するには、事前の情報収集と計画的な給油が不可欠です。
なぜ高速道路のガソリンスタンド選びが重要か
高速走行中のガス欠は「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」となり、反則金や違反点数が科されます。本線や路肩での停車は重大事故を招きやすく、同乗者の避難も危険です。給油ポイントの見落としは時間的・金銭的ロスだけでなく生命リスクにも直結します。
高速道路のガソリン価格が高い理由
24時間体制の人件費、物流コスト、土地賃料といった経費が上乗せされるため、一般道より割高です。公式サイトや店頭価格のこまめな確認をオススメします。
【基本編】押さえておきたい給油の基礎知識
SAなら必ず給油できるとは限らない
SAは約50km、パーキングエリア(PA)は約15km間隔で設置されていますが、すべてにガソリンスタンド(GS)があるわけではありません。カーナビで事前に位置と営業時間を確認し、ルート上で複数の給油候補を設定しておきましょう。
150km以上GSなしの空白区間に注意
道東道や山岳部などでは次のGSまで100km超の区間が存在します。燃料計が半分以上でも手前で満タンにする習慣がガス欠防止に直結します。
深夜・早朝の24時間営業店の探し方
深夜帯は営業していないGSもあります。公式アプリや地図アプリで「24時間営業」に絞り込み、ルート上の候補をあらかじめ登録しておけば安心です。
【実践編】混雑回避と燃費・料金の三大コツ
1. 混雑を避けるSA/PA選択
都市近郊や大型SAほど給油待ちが発生しがちです。ひとつ先のSAや規模の小さなPAを狙う、リアルタイム混雑情報をアプリで確認するなど、数分の手間が大幅な時間節約につながります.
2. 燃料残量1/3で給油する
燃料が少ないまま走るとガス欠リスクが高まり、重量増を嫌って満タンを避けすぎると逆に危険です。残量が約1/3になったら最寄りのGSで給油することが安全に繋がります。
3. 一般道への一時退出で料金節約
ETC2.0車両限定にはなりますが、一時退出サービスを利用すると、高速料金を維持したまま一般道の安価なGSで給油できます。対象ICや提携ガソリンスタンド、所要時間を事前チェックすれば燃料費を大幅に抑えられます。
【プロ向け】長距離ドライバーの高度な給油計画
大型車対応SAの見極め
大型車専用レーンの有無、広い駐車マス、高流量ポンプがそろったSAは給油待ちを短縮します。運送会社の共有データや専門サイトを活用し、効率的な停車ポイントをリスト化しておきましょう。
寒冷地走行と軽油の選択
軽油は温度低下で凝固しやすく、地域ごとに「特1号〜特3号」が用意されています。目的地の最低気温を確認し、途中で油種を切り替える計画が不可欠です。
ルート最適化ツールの活用
ドラぷら、iHighway、GasNaviなどはGS位置、価格、混雑、油種、駐車枠までリアルタイムに提供します。出発前にルートへGSをプロットし、空白区間を可視化しておけば緊急停車のリスクを大幅に低減できます。
万が一ガス欠になった時の対処法
安全確保と通報手順
ハザード点灯→左路肩または非常駐車帯へ停車→停止表示板・発炎筒を設置→全員ガードレール外へ退避が基本手順です。その後#9910へ通報し、キロポストで位置を正確に伝えてください。万が一、事故が発生している場合は110番にも連絡しましょう。
ロードサービス依頼のポイント
JAFや保険会社に連絡し、車種・色・状況を伝達します。到着までは車道に出ず安全な場所で待機し、指示に従いましょう。電話番号をスマートフォンに登録しておくと緊急時に慌てず済みます。
まとめ
高速道路での給油は「安全確保」「時間短縮」「経費節約」を同時に達成する鍵です。燃料残量1/3ルール、混雑回避のSA選択、24時間営業店の事前確認、そして一時退出サービスやポイント還元の活用により、リスクを抑えつつコストを最小化できます。プロドライバーは大型車向け施設情報や軽油の油種にまで目を配り、デジタルツールでルートと給油を一元管理することで、長距離運行の安全性と収益性を高められます。計画的な給油こそが、快適で効率の良いドライブへの最短ルートです。
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