
「親から車を譲り受けた」「友人から車を買った」…そんな時、必ず必要になるのが車の名義変更(移転登録)です。
しかし、「手続きが複雑で難しそう…」「何から手をつければいいか分からない」と不安に感じていませんか?
この記事では、必要なものから当日の動き・費用まで全てが分かり、初心者でも迷わず自分で名義変更を完結できます。未来のトラブルを防ぐための重要な手続きを、一緒に進めましょう。
【完全ガイド】車の名義変更、全手順を4ステップで徹底解説
Step 1: 全ての必要書類を完璧に準備する【チェックリスト付き】
名義変更で最も重要なのが、書類の準備です。不備があると手続きができません。 「普通自動車」と「軽自動車」で必要書類が異なるため、ご自身の車種に合わせて確認してください。
【普通自動車】の場合の必要書類

【軽自動車】の場合の必要書類

【最重要】難解書類の書き方マスター
特に「譲渡証明書」と「委任状」は書き方に迷う方が多い書類です。以下の記入例を参考に、間違いなく作成しましょう。譲渡証明書のポイント:
- 車名・型式・車台番号・原動機型式: 車検証の通りに正確に記入します。
- 譲渡人(旧所有者): 氏名・住所を記入し、必ず実印を押印します。
- 譲受人(新所有者): 氏名・住所を記入します。
- 譲渡年月日: 車を譲り渡した日付を記入します。
委任状のポイント:
- 受任者: 手続きを代行する人(新所有者など)の氏名・住所を記入します。
- 委任者: 手続きを任せる人(旧所有者)の氏名・住所を記入し、必ず実印を押印します。
- 自動車登録番号、車台番号: 車検証の通りに記入します。
- 委任事項: 「移転登録」にチェックを入れます。
Step 2: 手続きに行く場所を確認する
書類が準備できたら、次はどこで手続きをするかを確認します。これも普通自動車と軽自動車で場所が異なります。
- 普通自動車の場合 → 運輸支局 手続きを行うのは、「新所有者」の住所を管轄する運輸支局です。お住まいの地域を管轄する運輸支局は、以下の国土交通省のWebサイトで確認できます。
▶ 国土交通省:全国運輸支局等のご案内 - 軽自動車の場合 → 軽自動車検査協会 手続きを行うのは、「新使用者」の住所を管轄する軽自動車検査協会の事務所・支所です。管轄事務所は以下のWebサイトで確認できます。
▶ 軽自動車検査協会:全国の事務所・支所一覧
Step 3: 運輸支局での手続きの流れ【当日の動きを完全シミュレーション】
いよいよ手続き当日です。運輸支局(または軽自動車検査協会)は平日しか開いていないため、計画的に動きましょう。当日の流れは以下の通りです。
- 書類の入手・作成;まずは窓口で「手数料納付書」「申請書」「自動車税申告書」を入手します。記入台に見本があるので、それに従って作成します。
- 手数料印紙の購入・貼付;印紙販売窓口で手数料分の印紙(普通車は500円)を購入し、手数料納付書に貼り付けます。
- 窓口へ書類一式を提出;Step 1で準備した書類と、現地で作成した書類を全て揃えて、登録窓口に提出します。
- 新しい車検証の交付;書類に不備がなければ、15分〜30分ほどで名前が呼ばれ、新しい名義の車検証が交付されます。記載内容に間違いがないか必ず確認しましょう。
- 自動車税事務所で税申告;隣接する自動車税事務所の窓口へ行き、新しい車検証と自動車税申告書を提出します。ここで環境性能割の対象であれば納税します。
- ナンバープレートの変更(必要な場合);管轄が変わる場合(例:品川ナンバー→横浜ナンバー)は、ナンバープレートの変更が必要です。古いプレートを返却し、新しいプレートを購入して取り付けます。最後に係員に「封印」をしてもらって、全ての手続きは完了です!
Step 4: 手続き完了後に忘れずに行うこと
車検証の名義が変わったら、最後にもう一つ重要な手続きが残っています。
自動車保険(任意保険)の名義変更;車検証の名義変更と合わせて、必ず任意保険の「車両入替」または「名義変更」の手続きを行いましょう。これを忘れると、万が一事故を起こした際に保険が適用されず、補償が受けられないという最悪の事態になりかねません。契約している保険会社に連絡し、速やかに手続きをしてください。
自賠責保険の名義変更;自賠責保険証の名義変更も忘れずに行いましょう。こちらは保険会社の窓口で手続きが可能です。
【費用はいくら?】車の名義変更にかかる費用の全内訳
名義変更にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。自分でやる場合と業者に依頼する場合の目安、そして費用の内訳を解説します。

費用の内訳

なぜ必要?名義変更しない5つの重大リスク
「面倒だから」と名義変更を放置すると、以下のような重大なトラブルに発展する可能性があります。
- 税金の請求が旧所有者に届く;自動車税(種別割)の納税通知書は、4月1日時点の車検証上の所有者に送られます。あなたが乗り続けていても、旧所有者に迷惑をかけてしまいます。
- 交通違反の通知が旧所有者に届く;スピード違反などでオービスに撮影された場合、通知は旧所有者のもとへ。無用なトラブルの原因になります。
- 保険の手続きがスムーズにできない;任意保険の加入や更新、車両入替がスムーズに行えない可能性があります。
- 車の売却や廃車ができない;車を売ったり廃車にしたりする権利は「所有者」にあります。自分の名義でなければ、これらの手続きは一切できません。
- 法律違反による罰金;道路運送車両法により、名義変更は15日以内に行うことが義務付けられており、違反した場合は50万円以下の罰金が科される可能性があります。
まとめ:車検証の名義変更は、未来のトラブルを防ぐ重要な手続き
この記事では、車の名義変更を4つのステップで解説しました。
- Step 1: チェックリストで必要書類を完璧に準備する
- Step 2: 手続きの場所(運輸支局など)を確認する
- Step 3: シミュレーション通りに当日の手続きを進める
- Step 4: 任意保険の変更など手続き後の対応を忘れない
一見複雑に見える手続きも、一つひとつのステップを丁寧に進めれば、自分で確実に完了させることができます。この記事を「究極の実践マニュアル」として活用し、安心・安全なカーライフの第一歩を踏み出してください。
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