タイヤがパンク!走行中の前兆と正しい対処法【高速道路・自分で修理】
はじめに:その異音、パンクかも?命を守るための知識です

「走行中にハンドルがブルブル震える…」「なんだかゴトゴト変な音がする…」 車にとってタイヤは、唯一地面と接する命綱です。そのタイヤのパンクは、時と場所を選ばず突然起こり、重大な事故につながる危険性も潜んでいます。
この記事では、全国でカーライフをサポートするENEOSモビリニアが、その経験と専門性に基づき、万が一の時に慌てず、安全に行動するための「タイヤがパンクした時の完全ガイド」をお届けします。
【走行中に気づいたら】パンクの危険な5つの前兆
車のパンクは、完全に空気が抜ける前にいくつかのサインを出します。走行中に以下のような違和感を覚えたら、パンクを疑い、速度を落として安全な場所を探し始めてください。
- ハンドルが取られる・重くなる パンクした側のタイヤに車体が引っ張られ、ハンドルが左右どちらかに取られる感覚や、操作が重く感じられます。
- 車体やハンドルの振動 「ガタガタ」「ブルブル」といった普段はない振動が、ハンドルや車体全体に伝わってきます。速度が上がるほど顕著になる傾向があります。
- 聞き慣れない異音 パンクしたタイヤが潰れてホイールが地面に接触しかけると「ゴトゴト」「ガタガタ」、タイヤが路面と擦れて「ズルズル」「シュルシュル」といった異音が発生します。
- 車体が傾く 停車して車外から見た際に、パンクしたタイヤ側の車高が明らかに低くなり、車体が傾いて見えます。
- 加速が鈍くなる パンクしたタイヤが正常に転がらないため抵抗が大きくなり、アクセルを踏んでもスムーズに加速しなくなります。
【最重要】パンクした時の正しい対処法【走行中~停車後】
走行中にパンクの疑いを感じたら、パニックにならず、安全に停車することが最優先です。
ステップ1:走行中の対応

- ハンドルをしっかり握る: 急ハンドルは絶対に避けてください。ハンドルを両手でしっかり握り、車の進路を安定させます。
- ハザードランプを点灯: 後続車に異常を知らせるため、すぐにハザードランプを点灯します。
- ゆっくり減速: 急ブレーキは危険です。アクセルから足を離し、エンジンブレーキを使いながらゆっくりと速度を落とします。
ステップ2:停車後の安全確保

- 安全な場所に停車: 路肩や駐車場など、交通の妨げにならない平坦な場所に停車します。
- 安全対策を徹底:
- パーキングブレーキをかけ、AT車はシフトレバーを「P」に、MT車は「1速」または「R」に入れます。
- エンジンを停止します。
- 後続車への注意喚起:
- 三角停止表示板を、車の後方50m以上(見通しが悪い場合はさらに手前)に設置します。(※高速道路上では設置が義務付けられており、怠ると罰則の対象となります)
- 必要に応じて発炎筒も使用します。
停車後の3つの選択肢:どうやって対処する?
安全が確保できたら、次はどうやってその場を切り抜けるかを考えます。選択肢は主に3つです。
選択肢1:ロードサービスに救援を依頼する
最も安全で確実な方法です。特に、交通量の多い場所や夜間、悪天候時、高速道路上では迷わずプロに依頼しましょう。
- JAF(日本自動車連盟): 会員であれば、パンク修理やスペアタイヤへの交換を無料(※)で受けられます。「人」にかかるサービスなので、友人の車やレンタカーでも利用可能です。
- 任意保険のロードサービス: 多くの自動車保険にはロードサービスが付帯しています。保険証券などを確認し、専用デスクに連絡しましょう。利用しても翌年の等級には影響しません。
※作業内容によっては有料の場合があります。
選択肢2:自分で応急処置をする
安全な場所で、作業に自信がある場合は自分で応急処置を行うことも可能です。ただし、あくまでその場を移動するための臨時的な措置であることを理解しておきましょう。
- スペアタイヤに交換する: 最近の車はスペアタイヤを積んでいない場合も多いですが、搭載されていれば交換が可能です。車載工具(ジャッキ、レンチなど)を使い、取扱説明書の手順に従って作業します。
- パンク修理キットで修理する: 液体状の修理剤とエアコンプレッサーで一時的に穴を塞ぎます。
- 注意点:
- タイヤ側面の損傷や大きな穴(約4mm以上)は修理できません。
- 修理キットを使ったタイヤは、その後本格的な修理ができず交換が必要になる場合がほとんどです。
- あくまで応急処置なので、走行速度(多くは80km/h以下)や走行距離に制限があります。
- 注意点:
選択肢3:近くのガソリンスタンドやディーラーに持ち込む
自走可能な状態(スローパンクチャーで空気が少しずつ抜けている場合など)で、すぐ近くに店舗があれば、慎重に運転して持ち込むという選択肢もあります。
私たちENEOSモビリニアのサービスステーションでも、パンク修理やタイヤの状態点検に対応いたします。緊急時にはぜひご相談ください!
【絶対厳守】高速道路でパンクした場合の対処法
高速道路上でのパンクは命に関わる非常に危険な状況です。路上での作業は絶対に行わないでください。
- 上記の手順で、細心の注意を払いながら路肩や非常駐車帯に停車します。
- 三角停止表示板を設置し、発炎筒を使います。
- 運転者も同乗者も全員、ガードレールの外など安全な場所へ避難します。
- 車内に絶対に戻らず、JAFや警察(#9910)、非常電話で救助を要請します。
パンクを未然に防ぐための5つの日常点検
パンクのリスクは、日頃の少しの心がけで大幅に減らすことができます。
- 月1回の空気圧点検: 最も重要です。指定空気圧は運転席のドア開口部に貼られたシールで確認できます。
- タイヤの外観チェック: 傷やひび割れ、異物(釘や石など)が刺さっていないか目視で確認します。
- 溝の深さチェック: 溝の深さが1.6mmになると現れる「スリップサイン」が出ていないか確認します。
- 縁石や段差に注意した運転: タイヤ側面を擦ったり、強い衝撃を与えたりしないよう丁寧に運転しましょう。
- 適切な時期のタイヤ交換: タイヤはゴム製品です。使用開始から4~5年、または走行距離30,000km~40,000kmを目安に交換を検討しましょう。
全国のENEOSモビリニアのサービスステーションでは、専門スタッフによるタイヤの空気圧補充や無料点検を実施中です!お気軽にお声がけください。
まとめ:日頃の点検が、万が一の時のあなたを救う
タイヤのパンクは、前兆をいち早く察知し、万が一の際には慌てず安全に対処することが何よりも重要です。この記事で紹介した対処法を頭の片隅に置きつつ、最も大切な**「パンクさせないための日常点検」**をぜひ習慣にしてください。
ENEOSモビリニアでは、タイヤ交換はもちろん、給油や洗車のついでにプロがタイヤの状態をチェックいたします。WEB予約をご利用いただくと、待ち時間なくスムーズにご案内できますので、この機会にぜひお試しください。
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