車を所有・維持する上で避けて通れないのが「自動車重量税」です。普段は車検費用と一緒に納めているため、「自分の車がいくら払っているのか」「どのような計算方法なのか」を正確に把握していない方も多いのではないでしょうか。

1. 自動車重量税とは?納める2つのタイミング
自動車重量税とは、その名の通り「車の重量(重さ)」に応じて課せられる国税です。道路整備などの財源として利用されます。毎年5月に支払う「自動車税」とは異なり、主に以下の2つのタイミングで、車検の有効期間分をまとめて前払いします。
- 新車購入時(新規登録時): 通常、最初の車検までの「3年分」をまとめて納付します。
- 車検時(継続検査時): 2回目以降の車検を受ける際、次の車検までの「2年分」をまとめて納付します。
つまり、自動車重量税は「車検を通すために必須となる法定費用の一部」として理解しておきましょう。
2. いくら払う?自動車重量税の計算方法と税額
自動車重量税の金額は、「車の用途(自家用か事業用か)」「車の重量」「新規登録からの経過年数」、そして「エコカー減税の対象かどうか」によって細かく計算されます。

自家用乗用車(普通車)の税額の決まり方
普通車の場合、車両重量0.5トン(500kg)ごとに税額が加算されます。 また、環境負荷の大きい古い車に対する重課措置があり、新規登録から「13年経過」「18年経過」のタイミングで税額が段階的に上がります。
軽自動車の場合
軽自動車の自動車重量税は、車両の重さに関わらず定額です。普通車と同様に、13年経過、18年経過で税額が上がります。
エコカー減税について
燃費性能や排出ガス性能が優れた特定の基準を満たす車(エコカー)については、「エコカー減税」が適用され、重量税が免税(0円)または減税されます。この制度は数年ごとに基準が見直されるため、ご自身の車が対象になるかは、最新の基準を確認することが重要です。
※具体的な税額表やエコカー減税の最新の対象基準については、国土交通省の公式ページで必ず確認してください。
国土交通省:自動車重量税額について https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000076.html
車検時にかかる「その他の法定費用」一覧
自動車重量税のほかにも、車検を通す際には国や保険会社に支払う「法定費用」が必ず発生します。これらはどのお店で車検を受けても(ユーザー車検であっても)一律でかかる費用です。
自賠責保険料(24ヶ月契約の場合)
すべての自動車に加入が義務付けられている保険です。

※記事掲載時点での金額です。詳細は国土交通省掲載の自賠責保料をご確認ください。
国土交通省:自賠責保険(共済)ポータルサイト – 自動車損害賠償責任保険制度について
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/jibai/payment.html
検査手数料(印紙代・証紙代)
国や軽自動車検査協会において、車検の検査等を行うための手数料です。手続きの方法(電子申請か窓口申請か)や指定工場(民間車検場)か認証工場かによって金額が若干異なります。

※記事掲載時点での金額です。詳細は国土交通省掲載の法定手数料をご確認ください。
国土交通省:自動車検査の法定手数料変更について
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000057.html
3. 自動車重量税の手続き・支払い方法
「税金」という名前がついていますが、金融機関やコンビニに納付書を持っていって単独で支払うケースは稀です。ご自身の状況に合わせて、以下のいずれかの方法で手続きを行います。
- お店(ディーラーや整備工場、ガソリンスタンド)に車検を依頼する場合
店舗から提示される「車検費用の総額(法定費用)」の中に、あらかじめ自動車重量税が含まれています。お店側が納税手続きを代行してくれるため、ユーザー自身で特別な手続きや書類を用意する必要はありません。 - 自分で車検を通す場合(ユーザー車検)
運輸支局(陸運局)の窓口で「自動車重量税納付書」を受け取り、必要事項を記入します。その後、窓口で税額分の「自動車重量税印紙」を購入して納付書に貼り付け、提出することで納税が完了します。
4. 廃車にする場合の還付(返金)制度
「車検(重量税)を2年分払ったのに、半年で車を廃車にすることになってしまった…」
このような場合、残りの期間分の自動車重量税が返ってくる「還付制度」があります。
還付を受けるための条件
- 車を適切に解体し、運輸支局で「永久抹消登録」の手続きを行っていること。(一時抹消登録では還付されません)
- 車検の残存期間(有効期間の残り)が「1ヶ月以上」あること。
還付の手続き
永久抹消登録の手続きと同時に、「自動車重量税還付申請書」を運輸支局等に提出します。後日、指定した銀行口座に還付金が振り込まれます。
還付金額は「納付済みの重量税額 × 車検残存期間 ÷ 車検有効期間」でおおよそ計算されます。

必要書類例(手続き方法により異なります。)
- 永久抹消登録申請書
- 手数料納付書
- 所有者の印鑑(登録)証明書
- 自動車検査証(車検証)
- ナンバープレート
- 移動報告番号(リサイクル券番号)
- 解体報告記録日
- 自動車重量税還付申請書
※還付手続きの詳細は国税庁のページをご確認ください。
国税庁:自動車重量税の還付について https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7192.htm
まとめ
自動車重量税は車検時に必ず発生する重要な費用です。特に車が古くなると税額が上がるため、車検のタイミングで「そのまま乗り続けるか、エコカーに乗り換えるか」を検討する際の一つの目安となります。ぜひ、次回の車検時の参考にしてください。
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